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ITアウトソーシングの基礎を知ろう

 皆さんは、ITアウトソーシングについてどの程度ご存知でしょうか。
企業のIT分野の業務を外部に委託するこのサービスは、企業のサーバー管理や保守の部門から、ITに関する新技術の導入まで幅広い業務を担っています。
近年では、ITアウトソーシングにクラウドサービスを行う会社も増加していて、サービスの提供形態も年々変化しつつあります。
こうしたサービスは、次々と開発される新技術をいち早く取り入れて生産性の向上につなげたいという企業や、近年社会問題になりつつある個人情報の流出問題などをIT技術のプロであるITアウトソーシング会社に任せたいという様々なニーズの利用が増加しています。
また、ITアウトソーシングは長い目で見ればIT部門などのコストカットなどにもつながり、限られた人材をそれぞれの得意分野に配置出来るといったメリットもあります。

 ITアウトソーシングには、いくつかの形態があります。
まず、会社のIT業務をほぼアウトソーシングで賄うフルアウトソーシングという形態です。
この形態は、基本のシステムの企画・設計以外のIT業務をほぼ全て委託するという形態で、全てアウトソーシング会社に任せるので管理がしやすいというメリットがあります。
次に、サーバー管理やOSなどといった、社内システムのインフラ部分の運用を委託する運用アウトソーシングという形態です。
この形態はシステムの大元を管理してくれるので、売上管理などのデータは自分たちで好きなように運営出来るなどのメリットがあります。
他にも、サーバーの保守や機能の強化を請け負う形態のホスティングや、ITアウトソーシング会社にサーバーなどの機器を預けて管理してもらうハウジング等様々な形態が存在します。

 そのように色々なサービスを提供するITアウトソーシングサービスですが、市場規模はどのように推移しているのでしょうか。
2018年度の調査によると、ITアウトソーシングの市場規模は前年比約102%と増加しています。
この市場規模は2016年度から増加傾向にあり、今後も市場規模は右肩上がりに増加していくとみられています。
このような背景には、クラウド型と言われるサービスが急激に普及していることが大きな要因の1つとされています。
ネットワーク経由でサービスを提供するクラウドサービスは、ゲーム業界等のネットワーク中心の業界などで普及していましたが、スマートフォンなどのモバイル機器がビジネスの分野でも活用されるようになってから、様々な業界においてサービスの利用が進みました。
こうしたクラウドサービスの急激な伸びが市場の伸びにつながっており、こうした傾向がこれからも続くとされています。